当研究会について

成毛先生の志をついで

成毛先生がお亡くなりになったと云う、あまりに突然な出来事に、何かの間違いではないかと、今も信じられない思いでいっぱいです。
先生は呼吸器外科の発展に終生、御身を捧げてこられました。Naruke Mapに代表される先生の御功績はあまねく全世界の呼吸器外科医の知るところであります。また、先生は、若い医師の教育にも情熱を注いでこられました。先生の下で、国の内外を問わず幾多の優れた呼吸器外科医が育ち、今、世界中で活躍しています。

昨年の4月、成毛先生から「呼吸器胸腔鏡外科クラブ」改め「呼吸器胸腔鏡手術研究会」の会長をお譲り頂きました。胸腔鏡手術の普及と教育、研究の推進をはかる目的で先生が設立されたこの研究会の会長を私に務めることが出来るかどうか、自信も無く、はなはだ不安に思っていましたが、“若い外科医が少しでも胸腔鏡手術に興味を持ち、上手になれるよう、その手助けをすればよい。”と励まして頂きました。先生が座右の銘とされた“挑戦なくして成功は有り得ない”を銘記し、呼吸器胸腔鏡手術研究会が少しでも若い外科医の進歩の一助となるよう、努力して参ります。

成毛先生、謹んで御冥福をお祈りするとともに御生前の数多くのご功績に謹んで感謝と敬意を表します。

平成18年6月
呼吸器胸腔鏡手術研究会
前会長 川原克信